medi salon tathata / AI KOTANI

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詩 |「わたしたち、春分から清明へ」

◯  わたしたち、春分から清明へ —小城弓子 またたきのは展にささげる詩 ◯  服部みれい
(以下、転載)

うつくしい ということばでは足らない
やさしい ということばでも足らない
ありがたい ということばでもない                                                                           
あたたかいでも やわかいでも 足りない

                                                                                                  
これは 円をつくっていくときにうまれる 
統(す)ぶるちから
春のあわい夢をうむ みなもと
闇のなか 静謐をやどす いずみ

この静けさを あなたは聴いたことがあるか
わたしはなかった
でも 思い出しました この鉛筆の漆黒とひかりに浸るなか

息をはいてはいてはいてはいて
はいてはいてはいた先にある扉の向こう
わたしをたしかに活かしている存在
それは この静けさでありました

清らかということばでも足りない
ましてや かわいいとか あいらしいとか でもない
かしこいという ことばでもない

ここにあるのは 存在の確かさ
存在の奥の奥の またその奥にある静けさ

静けさへの信頼
その静けさは すべての人に宿る静けさと つながっているという確さ
めくばせでわかるこの安心感 (やっぱりね)
この確さをしかと胸とおなかで受け止め
友らよ、これから わたしたち、しっかりあゆんでいけそうです

堂々とした静けさが
今、ここにあらわれた

あかんぼうのくちびるの輝き
まつ毛にのこった一滴のちいさな涙
新緑の萌えるときに はっせられる あの息づかい
空中にただよう思いと思いのあいだ

あなたも思い出すでしょう
自分のなかにこの静けさを
またたきとまたたきのあいだ
またたきのうまれるこのとき
またたきの、この響きに

わたしも、龍に、こんにちはというよ
ときは、いよいよ 清明*です

*清明……二十四節気の第5。旧暦2月後半―3月前半。万物が清々しくあかるくうつくしい頃。

服部みれい
2022年3月25日 春の朝に
出典元 https://hattorimirei.com/words

◯ ◯ ◯
何度も読み返している、好きな詩です。
扉の向こうにある静けさ、、、私がやっているエネルギーワークの感覚を表してくれているかのよう。
ありがとう。

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